マルチチャンネルアンプ機器の中で、私が気になる製品を紹介します。
中級マルチチャンネルアンプに要求されるのは、HDMI端子が最新の3D映像を転送できることは必須でしょう。
またドルビーTrueHDやdts−HD MasterAudioなど最新の音声フォーマットに対応していることも大切です。
DVDや標準のテレビ放送を擬似的にハイビジョンの解像度まで高めるビデオアップスケーリング機能も重視されます。
プロジェクターなどではビデオアップスケーリング機能が不十分なこともあり、アンプ側で高精度に変換出来ることが大切となる場合もあるからです。
音声のチャンネルでは7.1chに対応していれば十分でしょう。
そしてアナログアンプであること、これはスピーカーを駆動するにはデジタルアンプよりアナログアンプの方が有利な点が多いからです。
そこで選んだ機器は オンキョーのTX−NA5009 です。
TX−NA5009はオーディオ部分については定評のあるメーカーで、大切な電源部分にトロイダルトランスという高音質化に効果の高いパーツを採用しています。
アンプも9ch分搭載、ホームシアターだけでなく、他室の音楽再生なども同時に活用できます。
TX−NA5009は、パワーアンプ部分とプリアンプ部分や映像部分を分離した構造で、同じ価格帯の他メーカー製アンプよりも重量が大きくなっています。
しっかりした作りなので、音質を向上させる効果も期待できます。
ビデオ関係も放送局などに使用されるレベルの映像処理回路を搭載することでビデオアップスケーリング機能も十分で、HDMI端子は3Dにもしっかり対応しています。
オンキョーのTX−NA5009は、最新のHDMI端子を装備しつつ、しっかりしたアンプや本体部分の作りが魅力です。
さらに映像面でも、次世代規格を見据えた4K対応のビデオアップコンバージョンを備えます。
ドルビーTrueHDやDTS-HD MasterAudioなど最新の音声フォーマットからWindows搭載パソコンにも対応していますから、ホームシアターから音楽再生まで幅広い範囲で、安心して長期間使えるアンプなのです。
仕様の読み方については アンプの仕様の読み方(別窓で開きます) をご覧下さい。
オンキョー TX−NA5009 | |
特徴 DLNA1.5準拠サーバーとWindows Media Player(ver.11以降)に対応するネットワーク機能を装備 話題の「3D映像伝送」や、これまでTVとの接続に必要だった光デジタルケーブルを不要にする「Audio Return Channel(オーディオリターンチャンネル:ARC)」を実現したHDMI最新規格に対応 2つのHDMI出力端子(同時出力可能)と8つのHDMI入力端子を装備 最先端リスニングモード「DTS Neo:X(TM)」対応 フロントスピーカーの上にフロントハイスピーカーを追加することで、上下方向にも広がるより豊かな臨場感を実現するリスニングモード「ドルビープロロジックⅡz」や、フロントハイもしくは視聴位置から正面左右60°の延長線上にあたる位置へのフロントワイドの選択も可能なリスニングモード「Audyssey DSX」の9.1ch再生に対応 ロスレス方式の「ドルビーTrueHD」をはじめ、非可逆型の「ドルビーデジタルプラス」、「ドルビーデジタル」、ステレオや5.1chの音声を最大7.1chに拡張再生できる「ドルビープロロジックIIxに対応 ロスレス方式の「DTS-HDマスターオーディオ」、非可逆型の「DTS-HDハイレゾリューションオーディオ」、「DTS」、「DTS 96/24」、「DTS-ES」、DTS-ESマトリクスを応用して2ch音声を6.1chに拡張再生する「DTS Neo:6」に対応 「AAC」に対応 コンポジットやコンポーネントといったアナログ端子から入力した映像信号を、1080pまでの高解像度デジタル信号に変換してHDMI出力できるビデオアップコンバージョン機能を装備 次世代の映像規格4Kによる、従来のHD(1920×1080ピクセル)をはるかに凌ぐ3840×2160ピクセルへのアップスケーリングに対応 マーベル社Qdeoテクノロジーでのノイズリダクションをはじめとする多彩な処理により、高品位な映像を出力 最新のビデオプロセッサー「HQV Vida VHD1900」を搭載、SD映像をHDクラスの高画質映像に変換 フロント右下にUSB端子を装備、iPod/iPhoneからのデジタル伝送に対応 また同端子はUSBメモリーとの接続も可能 MMカートリッジを装着したレコードプレーヤーとのダイレクト接続が可能なPHONO端子を装備 NFBを最小限とした独自のワイドレンジアンプ技術「WRAT(Wide Range Amplifier Technology)」によるディスクリート構成 電源部のブリッジダイオードと電解コンデンサーをパワーアンプ部の直近に配し、電解コンデンサーからパワーアンプ回路までを、充分な電流容量をもつ銅バスプレートで接続、22,000μF×2の大容量コンデンサーを採用 電解コンデンサーを中心に8ch分のパワーアンプ回路を左右対称にレイアウトを行い、その上でドライバー回路を縦基板上に配置することで、9.1chに及ぶAVセンターの電源供給経路を極限まで短縮 電源供給効率の大幅な向上とグランド(アース)電位の超安定化を実現 左右チャンネルのパス(長さ)を揃えることで空間表現力を向上 独自の3段インバーテッドダーリントン回路 オーディオ回路専用に磁束漏洩が少なく筐体内の他回路に影響を及ぼしにくい大容量トロイダルタイプを、映像回路用とデジタル回路用には、それぞれ独立した専用のEIトランスを2基搭載 フロント/サイドパネルやボリュームつまみには制振性に優れたアルミ素材を採用 シャーシ材には1.2mm厚の鋼板を用いて強度を確保したフラットシャーシを採用 金メッキRCA端子の使用 小音量でも豊かな音質、オプティマムゲイン・ボリューム 独自のデジタルノイズ抑制回路「VLSC」 全てのデジタル音声信号のゆらぎを排除するPLL方式ジッタークリーナー シアターの世界的品質基準「THX」認定 映像を再生しながら設定できるオーバーレイOSD 付属の測定用マイクを使って自動的に、スピーカーの数、視聴位置からの距離、低音の調整、サブウーファーの最適なクロスオーバー周波数などを測定して設定できる「Audyssey MultEQ XT32」 |
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希望小売価格 | ¥367,500円 |
アンプch数 | 9ch |
定格出力 (6オーム、20kHz-20kHz、THD0.08パーセント以下) | 各チャンネル200W(1ch駆動時) |
全高調波歪率 | 0.05%(20Hz〜20kHz 定格出力時) |
周波数特性 | 5Hz〜100kHz(DIRECT MODE) |
SN比 | 110dB(LINE、IHF-A)/80dB(PHONO) |
スピーカー適応インピーダンス | 4〜16Ωまたは6〜16Ω |
コンポーネント映像周波数特性 | 5Hz〜100MHz/+0dB、-3dB |
消費電力/待機時消費電力 | 930W/0.1W |
最大外形寸法 | 幅43.5cm 高さ19.85cm 奥行46.35cm |
質量 | 25.0kg |
映像入/出力端子 | HDMI端子:8/2(同時出力可能) D4端子:3/1 コンポーネント端子:3/1 コンポジット端子:5/2 S映像端子:4/2 VGA:1 |
音声入/出力端子 | アナログ2ch端子:8/1 PHONO端子:1/0 7.1ch端子:1/0 9chプリアウト:0/1 サブウーファープリアウト:0/2 光デジタル端子:4/0 同軸デジタル入力端子:3/0 ZONE2(2ch):0/1、ZONE3(2ch):0/1 LAN端子:1 USB端子:2 |
ch、パワー違いの兄弟機
TX-NA1009 TX-NA809
2011年11月27日作成