フロントサラウンドシステム機器の中で、私が気になる製品を紹介します。
フロントサラウンドシステムは、ステレオタイプとテレビ下に設置するタイプに分かれます。
ステレオタイプはフロントに置かれるスピーカー２個又は３個（場合によっては４個か６個）でサラウンド再生するタイプです。
フロントサラウンドシステムは、リア（視聴位置の横か後）にスピーカーをどうしても置けない場合に限るべきです。
フロントだけでのサラウンド再生は あくまでも擬似的に行うものなので、大切なセンター付近の音の質まで低下してしまう場合が多いのです。
そこで選択のポイントは、フロントだけでサラウンド再生するための擬似化の方法となります。
ほとんどのフロントサラウンドシステムは、ステレオ再生の延長線上にあるとも言えます。
リアに含まれる音の成分を強調しただけなので、きちんとセットされたステレオと大きな違いは無いとも言えるのです。（広がりのある音として聞こえる範囲はステレオより広くなりますが。）
そこで、サラウンドの音声として手を加えるなら徹底的に手を加えた ヤマハのＹＳＰ−４３００ がお勧めです。
ＹＳＰ−４３００は、スピーカーを２２個も使って、音の反射を最大限に利用してサラウンド創生を行うシステムです。
壁をスピーカー代わりに使用するので、フロントだけのサラウンド再生の中でも サラウンド効果が高くなるという特徴があります。
一般的なフロントサラウンドシステムによる音の干渉だけでは再現できない、豊かなサラウンド効果が期待できます。
壁の反射音を利用しているので音質面では弱点にもなりますが、後ろまで音で囲まれる感じは他のフロントサラウンドシステムとは次元が異なるのです。
またヤマハのＹＳＰ−４３００には簡易セレクターとしての機能もあるので、ＢＤプレーヤーやゲーム機などと組み合わせるだけでもサラウンドシステムが組めます。
ＦＭチューナー付で、ＢＧＭ再生機としても活用できます。
ｉＰｏｄなどの連携機能も備わり、使いやすさを高めているところもポイントなのです。
仕様の読み方については カタログ仕様の見方（別窓で開きます） の各項目をご覧下さい。
| ヤマハ ＹＳＰ−４３００ | |
| 特徴 ビーム化した音を壁面反射させることで、リアルな音をリスナーへ届ける7.1chサラウンドを実現 22個のビームスピーカーが鋭い“音のビーム”を創出 左右のウーファーは、繊細かつ力強い音を再現 サブウーファーに独自のYST（ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー）方式を採用 ヤマハ独自のAirWired技術を採用したiPod用ワイヤレストランスミッター「YIT-W12*」を付属 USB端子装備 テレビの脚をまたいで置けるスリムなサウンドバーと、縦置き・横置き自在でラック収納も可能なサブウーファーの2ユニット構成 サウンドバーは付属のスペーサーを使うことで、高さを2段階に調節可能 サウンドバーとサブウーファーの接続は、AirWired技術を採用したワイヤレス接続 理想の視聴環境がフルオートで得られる音響測定・最適化技術「インテリビーム」を搭載 HDMIコントロール機能にも対応した、最新のHDMI端子を4系統搭載 ヤマハ独自の音場プログラム「シネマDSP」 電子番組表と連動して、自動的に音場プログラムを切り替える「おまかせサラウンド」 3D映像伝送とオーディオリターンチャンネル（ARC）に対応したHDMI端子 番組とCMの音量差を自動補正し、テレビ音声を聴きやすくする「ユニボリューム」 最大40局までのプリセットが可能なFMチューナー 電源の切り忘れ防止などに対応したECO（エコ）モードを装備 |
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| 価格 | オープン価格 |
| 実用最大出力（JEITA） | 194W（2W×22、75W×2） |
| サブウーファー部出力 | 75W（5Ω） |
| 入力端子 | HDMI：4系統 音声：4系統（アナログ1、光デジタル2、同軸デジタル1） USBポート：1系統 |
| 出力端子 | HDMI：1系統 |
| 無線機能 | 無線入力：1系統（YIT-W12用）、無線出力：1系統（サブウーファー用） |
| 再生方式 | 無線通信方式：非圧縮デジタル音声通信、ワイヤレス範囲約20m（周波数2.4GHz、遅延時間＜スイッチA、B＞12ms＜スイッチC＞50ms） |
| チューナー | FM |
| スピーカー部 型式 | 密閉型 |
| スピーカー部 スピーカーユニット | センターユニット：2.8cmコーン型ビーム用スピーカー（防磁）×22、ウーファー：6.5ｃｍコーン型ウーファー×2（非防磁） |
| サブウーファー部 型式 | アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー リニア ポート |
| サブウーファー部 スピーカーユニット | 16cmコーン型ウーファー（非防磁） |
| 消費電力 | センターユニット：60W、サブウーファー：45W |
| 待機時消費電力 | 2.5W以下（HDMI コントロールオン時、AirWiredインターロックオン時）、0.5W以下（HDMI コントロールオフ時、AirWiredインターロックオフ時） |
| 外形寸法（幅×高さ×奥行） | センターユニット：1102W×86H×161Dmm（スペーサー未装着時）、1102W×99.5H×161Dmm（スペーサー装着時）、サブウーファー：435W×146H×371Dmm（横置き、最大寸法）、145W×446H×371Dmm（縦置き、最大寸法） |
| 質量 | センターユニット：6.9kg、サブウーファー：9.0kg |
| 付属品 | トランスミッター（YIT-W12TX）、USBケーブル（0.3m）1本、リモコン、単4乾電池2本、光ケーブル（1.5m）1本、インテリビームマイク、FMアンテナ、簡易マイクスタンド、サラウンド確認用DVDおよび説明書、センターユニット用スペーサー2ヶ、簡易接続・操作ガイド |
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２０１２年１１月２８日作成