サラウンドスピーカー機器の中で、私が気になる製品を紹介します。
高級スピーカーの中でも 音源をコンパクトに納めること これがポイントです。
高級なスピーカーになるほどユニットの数が増え、音源がばらばらになりがちです。
しかしサラウンド再生ではチャンネル数が多く、各音源の位置が広がってしまうとサラウンドの効果が減ってしまう可能性も出てきます。
さらに大きなスピーカーを5つや7つ設置することは困難なので、サラウンド用スピーカーとの音の違いが生じる可能性も出てきます。
そこで音源が集中している高級スピーカーを考えると パイオニアのS−7EX が候補に挙がります。
ポイントは中高音が一つのユニットにまとめられていて、さらにウーファーがバーチカルツインという両側にあるので音源を仮想的にスピーカーの中心に集中するという点です。
さらに。ユニットの作りやキャビネットの堅牢さなどについても、高級スピーカーに恥じないレベルの高いものです。
元々はセンタースピーカーの用途がメインとなりますが、マルチユース対応も謳っているので立てた状態でも使えます。
スタンドはセンタースピーカー用としてはCP−7EX、フロントやサラウンドスピーカー用としてはCP−2EXが使用できます。(底面の寸法はS−2EXと同じなのでピッタリなのです)
サブウーファーについては同じシリーズの パイオニアのS−W1EX の二本使いで決まりです。
音色をあわせるためには同じメーカーが有利ですが、メインのスピーカーの強力さに対して1本では若干弱くなりそうです。
また、最近のアンプは7.2ch対応の製品も多いので、サブウーファーは2本使うべきといえるでしょう。
仕様の読み方については スピーカーの仕様の読み方(別窓で開きます) をご覧下さい。
パイオニア S−7EX | |
特徴 広帯域にわたって駆動ユニットの位相と指向性をコントロールする同軸スピーカー方式であるCSTスピーカー採用。 トゥイーターにベリリウム振動板とミッドレンジにはマグネシウム振動板を採用したネオジウムマグネット磁気回路を採用。 ウーファー振動板にアラミド織布とカーボン不織布を3層にラミネートした振動板を採用。 センターキャップとコーンを一体化したシェル状(殻形状)振動板とした65mmの大口径ボイスコイルと大型ネオジウムマグネットの採用でコンパクトな磁気回路を構成。 さらに振動板の背面側の形状を徹底的にこだわったエアロデザインをフレーム・磁気回路に採用。 パーフェクトなタイムアラインメントを実現する精密な曲面のバッフル形状(プレシジョンカーブ)を採用、スピーカーユニットを球(R3m)に沿って配置、すべてのスピーカーユニットからの音がリスナーの耳に届くまでの時間を合わせます。 バーチカルツイン方式採用。 |
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希望小売価格 | ¥420,000円(1台) |
型式 | 位相反転式 ブックシェルフ型 |
ドライブユニット | ウーファー:18cmコーン型×2 ミッド/トゥイーター:14cmコーン型/3.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 34 Hz〜100 kHz |
クロスオーバー周波数 | 400 Hz、2 kHz |
出力音圧レベル | 89.5 dB(2.83 V) |
最大入力 | 200 W(JEITA) |
ユニット極性 | 低域(+)、中域(+)、高域(+) |
外形寸法 | 幅82.0cm 高さ29.1cm 奥行42.5cm |
質量 | 39.0kg |
防磁設計(JEITA) | 有り |
パイオニア S−W1EX | |
特徴 エンクロージャーとアンプを別体化し、アンプへ伝わる不要振動を軽減したサイレントマウントテクノロジー採用。 スイッチング電源を搭載した500Wデジタルアンプを採用。 大振幅対応の30cmウーファー搭載、空気の流通によるノイズの発生が少ないパッシブラジエーター方式。 不要な板振動を抑えた強固な板厚20mmのラウンドシェイプエンクロージャー採用。 フィルターバイパス機能を搭載。 |
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希望小売価格 | ¥210,000円 |
型式 | パッシブラジエーター方式 フロア型 |
ドライブユニット | 30 cmコーン型ウーファー 30 cmコーン型パッシブラジエーター |
インピーダンス | 4Ω |
再生周波数帯域 | 25 Hz〜4 kHz(バイパス時) |
最大出力 | 500 W(PEAK) |
実用最大出力 | 250 W(JEITA、4 Ω) |
ハイカットフィルタ | 50 Hz〜150 Hz、 バイパススイッチ付 |
位相切り替え | 0゜/180゜ |
外形寸法 | 幅43.0cm 高さ48.0cm 奥行43.0cm |
質量 | 34.5kg |
防磁設計(JEITA) | 低磁気漏洩設計 |
2008年01月04日作成