フロントサラウンドシステム機器の中で、私が気になる製品を紹介します。
フロントサラウンドシステムは、ステレオタイプとテレビ下に設置するタイプに分かれます。
ステレオタイプはフロントに置かれるスピーカー2個又は3個(場合によっては4個か6個)でサラウンド再生するタイプです。
フロントサラウンドシステムは、リア(視聴位置の横か後)にスピーカーをどうしても置けない場合に限るべきです。
フロントだけでのサラウンド再生は あくまでも擬似的に行うものなので、大切なセンター付近の音の質まで低下してしまう場合が多いのです。
テレビ下に設置するタイプはテレビ台と一体になったものもありますが、多くのシステムはステレオタイプと同じスピーカー構成になっていますが、多数のスピーカーで音の反射を利用してサラウンド再生するものもあります。
そこで選択のポイントは、フロントだけでサラウンド再生するための擬似化の方法です。
ほとんどのフロントサラウンドシステムはステレオ再生の延長線上にあるとも言えます。
リアに含まれる音の成分を強調しただけで、きちんとセットされたステレオと大きな違いは無いとも言えるのです。(広がりのある音として聞こえる範囲はステレオより広くなりますが。)
そこで、サラウンドの音声として手を加えるなら徹底的に手を加えた ヤマハのYSP−900 がお勧めです。
これは、スピーカーを21個も使って、音の反射を最大限に利用してサラウンド創生を行うシステムです。
壁をスピーカー代わりに使用するので、フロントだけのサラウンド再生の中でも サラウンド効果が高くなるという特徴があります。
壁の反射音なので音質面では弱点にもなりますが、囲まれる感じは他のフロントサラウンドシステムとは次元が異なります。
また、低音に不満を感じたらスーパーウーハーのYST−FSW100を追加することもできます。
ヤマハ YSP−900 | |
特徴 2列/合計21個の小口径スピーカーと同数の小型高音質デジタルアンプを搭載、デジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジーにより、小口径スピーカー列からの出力を緻密かつ正確に時間制御し各チャンネルの音をビーム化して放射。 ヤマハ独自の自動音場調整技術 新インテリビームで音響処理やビーム特性を自動的に最適化。 別売の薄型サブウーファーYST-FSW100で重低音の強化が可能。 ドルビーデジタルやDTS、AACやドルビープロロジックII、DTS Neo:6など多彩な音声フォーマットに対応。 |
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価格 | オープン価格 |
総合最大出力(EIAJ) | 82W (20W×2+2W×21) |
音声入力端子 | 光デジタル:2/1 同軸デジタル:1 アナログ:2 |
出力端子 | 音声 サブウーファープリアウト:1 映像 コンポジット:1(メニュー表示) |
スピーカー部型式 | 2ウェイ密閉防磁型 |
スピーカーユニット | ウーファー:10cmコーン防磁型×2個 ビームスピーカー:4cmコーン防磁型×21個 |
消費電力/待機時消費電力 | 37W(電気用品安全法)/0.1W以下 |
外形寸法 | 幅80cm 高さ15.3cm 奥行11.5cm |
質量 | 9.0kg |
ヤマハ YST−FSW100 | |
特徴 設置性に優れた薄型デザインで迫力の重低音再生を実現する新技術、FD-Bassテクノロジーを採用。 空気そのものの共振を最大限に利用するエア・ウーファーを実現するヤマハ独創の重低音再生技術、A-YST II(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジーII)方式を採用。 |
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希望小売価格 | 21,000円 |
方式 | アドバンスド・ヤマハ・アクティブ・サーボ・テクノロジーII |
定格出力 | 75W (100Hz、5オーム、10%T.H.D) |
スピーカーユニット | 16cm コーンタイプ防磁型 |
再生周波数帯域 | 30Hz〜200Hz |
入力 | RCAピンジャック |
消費電力 | 45W |
外形寸法 | 幅40cm 高さ37.5cm 奥行15.7cm |
質量 | 9.0kg |
2007年10月05日更新