プロジェクターの仕様の読み方1

--カタログ仕様の見方    やさしいホームシアターづくり--

タイトル画像

カタログ仕様の見方    やさしいホームシアターづくり


プロジェクターの仕様の読み方1 映像関係
投影方式パネルのグレードや枚数、レンズやシャッター方式などの基本仕様が記載されています。
全体の構成が判断できますが、個々の性能は各項目を見る必要があります。
パネル・表示デバイス光の3原色それぞれに液晶パネルを割り当て投影する3LCD方式や、反射型液晶パネルを使用するD−ILA方式とソニー独自のSXRD方式があります。
また、DMDと呼ばれる半導体ミラーに光を当て、反射した光を投影するDLP方式などがあり、1枚のパネルを使用するタイプと3枚のパネルを使用するタイプがあります。
透過型の3LCD方式より反射型の液晶パネルの方が性能面では有利です。
DLP方式では3枚のパネルを使用するタイプが欲しいところです。
パネルサイズ大きなパネルの方がより明るく、画面の焼き付きが起こりにくくなりますが、レンズや機器本体が大きくなる傾向があります。
パネルの大きさ以上に、全体のまとめの方が重要といえるでしょう。
アスペクト比画面の横と縦の長さの比率で、ハイビジョンでは16:9、従来のテレビが4:3です。
現在は16:9がほとんどなので、その確認だけ行なえば良いでしょう。
画素数画面に配置されている画素と呼ばれる画面表示を行なう部分の数を示しています。
RGB(赤・緑・青)3色(又は機器によっては4色)で一つの画素を構成しています。
フルスペックハイビジョンで水平1,920画素、垂直1,080画素、ハイビジョンで水平1,366画素、垂直768画素又は水平1,280画素、垂直720画素で ほとんど統一されています。
フルスペックハイビジョンであるか、通常のハイビジョンなのか のチェックが重要といえます。
パネル画素配列基本はストライプ、デルタ、ベイヤーの3種類です。
ストライプは画素が垂直方向に直線上に並び、デルタは斜め方向に直線上に並び、ベイヤーは一松模様に画素が並びます。
ベイヤー配列が一番理想的と言えますが、配列の違いについては、それほど重視する必要はありません。
駆動方式3原色液晶シャッター方式や倍速駆動など、各パネル独自の駆動方式を表す場合が多いようです。
大切な要素ですが、比較が困難な要素とも言えます。
パネル応答速度信号を加えてから画面を表示するまでにかかる時間を表す数値で、msec(1,000分の1秒)で表します。
数字が短い方が表示が早く優秀と言えます。
液晶画面は信号を加えてから画面が表示されるまでに時間がかかる為、画面の反応の速さを示す重要な数値です。
この時間が長いと、動きが大きい画面で残像を感じるようになります。
(表示が消える時間とは直接関係が無い数値ですが、表示が速い方が表示が消えるのも速い傾向がありますので、参考にできます)
コントラスト比画面の中で表現可能な、最も明るい部分と最も暗い部分の明るさの比率を表した数値で、比率が大きい程、明暗の表現力が高いことになります。
明るい部屋で見ると、この比率が小さくなります。
暗室と明室(200ルクス:夜照明を点けた時の明るさ程度)で倍以上 数値が違ってきますが、何も表記が無いコントラスト比は、通常 暗室での数値を表しています。
明るさ・光出力プロジェクターの明るさを表す単位で、ルーメンで表します。
投影するスクリーンの大きさによって映像自体の明るさ(ルクス)は変わります。
1000ルーメンのプロジェクターで100インチのスクリーンに投影すると、約300ルクスになります。
明るさ以上に光の質も大切ですから、単純に明るいほうが良いと言う訳ではありません。
投影画面サイズ大きなスクリーンに投影できることが大切ですが、現実的には使用するスクリーンの最大の大きさを、まず考えるべきです。
部屋の奥行と設置できるスクリーンの大きさで最大スクリーンサイズが決まってくるので、機器が必要以上に大きく投影できても意味が無いことになります。
レンズズーム/フォーカス操作ズーム倍率やフォーカス(ピント合わせ)が電動か手動かをチェックします。
ズーム倍率はパネルサイズやレンズの歪とも関係があるので、倍率が大きいから良いという訳ではありません。
フォーカスは電動タイプが主流ですが、一度設置したら再調整することは少ないので、手の届く範囲に設置する場合は それほど大切ではありません。
レンズシフトプロジェクターとスクリーンが正面(投射方向と直角)に向かい合えば、必要が無い機能ですが、現実的には ほとんどの場合ズレます。
そのズレを調整する機能で、調整できる角度の範囲が広いほうが有利と言えますが、光学系の性能には 多少悪影響が出てきます。
可能な限り正面に設置することが基本で、残った角度のズレをプロジェクターの機能で調整するべきです。
レンズ(性能)f(mm)とFで表します。
fはレンズの広角度を表しますが、パネル面積と関係する値で、調整の巾はズーム倍率と同じですから、fについてはそれほど気にする必要はなく、スクリーンサイズと投影距離の項目を確認するべきでしょう。
Fはレンズ全体での明るさを表します。
数値が低いほうが明るいレンズで、画面の明るさでも有利になります。
また、ズームの広角側(最大ズーム側)の方がより明るくなります。
光源ランプ一般的には高圧水銀ランプが使用されます。
W数は大きいほど明るくなりますが、発熱も大きくなるため、冷却ファンが大きく(つまり騒音が高く)なります。
一部により太陽の光に近い光源であるキセノン(Xenon)ランプが使用され、光の色合いは非常に優れていますが、高価で発熱が大きいという問題もあります。
光学系パネルを3枚使用するプロジェクターでは、光源の光を3原色に分離する必要があります。
ミラー色分離・プリズム合成方式が一般的です。
対応入力信号方式NTSCとHDTV(1080/60i)は必須ですし対応していない製品はほとんどありません。
その他PALやコンピューター入力については、必要な入力信号に対応していることを確認しましょう。
高画質機能メーカーごとに映像回路に名称をつけています。
同じメーカーの中でも、新しい映像回路を搭載しているか否かを確認する為の項目といえそうです。

プロジェクターの仕様の読み方2 入力や寸法関係
                                                     2009年2月19日更新

    

カタログ仕様の見方

やさしいホームシアターづくりtop シアタールームのつくり方 アクセサリーの種類と使いこなし
ホームシアター用語集 映像機器を知る 音響機器を知る

 

copyright 2007-2016 kazu All Rights Reserved