各種プレイヤーの特徴と機器選び

--やさしいホームシアターづくり--

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やさしいホームシアターづくり


映画ソフトの再生にはDVDプレーヤーやHD DVDプレーヤーやBD(ブルーレイディスク)プレイヤーが必要になります。
最近では各種レコーダーの方が人気があるようですが、ソフト再生時の映像や音質のクオリティを求める場合には再生専用のプレーヤーが有利です。
映画等のソフトのディクスの種類には、DVD、BD(ブルーレイディスク)の2種類があります。

現在最も普及しているDVDは、パソコンやオーディオでも利用されます。
映画ソフトなどは、その中のDVD−Videoの規格で記録されています。
解像度は横720、縦480が標準のデジタル信号で、データ圧縮にはMPEG2に準拠した規格を利用しています。
その他、字幕を選択できたり、映像を複数の種類から選択するマルチアングル機能など映像を楽しむ際に便利な機能も装備されています。
映画の公開に合わせた地域制限を行うために、リージョンコードと呼ばれる地域分けがあり、日本はヨーロッパ・近東・南アフリカと同じ 2 が割り当てられています。
そのため、日本で正規販売されるプレイヤーでは、制限が無いソフトか、リージョンが2のソフトしか再生できません。

DVDプレーヤーとディスプレイの接続には、現在ではHDMI端子かD端子を使用することが一般的です。
D端子の場合、インターレースのD1(480iの映像信号)とプログレッシブのD2(ノンインターレース480pの映像信号)の2種類がありますが、現在の機器は ほとんどD2に対応しているので、ちらつきの少ないD2タイプで接続(設定)しましょう。
  注 480iや480pの480という数字は縦の解像度を示し、英字iはインターレースを、英字pはプログレッシブを表します。
また、一部のDVDプレーヤーは、本来のDVD画像の信号である480iをより細かい画像である720i 720p 1080i 1080pなどに変換するアップコンバート機能を持っています。
ハイビジョンディスプレイでは変換したデータで接続(設定)した方が より繊細な映像を楽しむことができますが、あくまでも作り出した繊細さなので、場合によっては不自然さを感じる場合もあります。
この機能を利用する場合、ほとんどのDVDプレーヤーでディスプレイとHDMI端子で接続する必要があります。

また、毎秒24コマで構成される映画フィルムを、毎秒30コマで構成されるテレビ放送に合わせた信号に変換する3−2プルダウン(2−3プルダウン)という機能が付いている機器もあります。

このような機能は、プレーヤー側の設定によって変更するものなので、ディスプレイと接続するだけでなくプレーヤーの設定項目も確認しましょう。
また、このような映像を綺麗にして出力する機能には副作用が生じる場合もあります。
映像に不自然さを感じたら機能をオフにして見てみることも大切です。

DVDプレイヤーのミドルクラス以上の機器のほとんどは、DVDオーディオだけでなくSACDも再生できるのでホームシアターだけでなく音楽鑑賞も重視する場合には便利です。
とはいえ、ハイエンドの製品はBDに移りつつあるので、再生専用のDVDプレーヤーは、ちょっと微妙な立場と言えそうです。


HD DVDプレーヤーはDVDとの互換性の高さが特徴の次世代ディスクのプレーヤーです。
ですが、規格を立ち上げた東芝が、HD DVDから撤退した為、現在ではXBOX360での再生となりそうです。
映画ソフトも発売されないので、ホームシアターの選択肢には入りません。


BD(ブルーレイディスク、Blu−rayDisc)プレイヤーは、形状こそDVDと同じものの その他のさまざまな点で かなり異なります。
ディスクの製造が難しくコスト高になるという問題もあったようですが、かなり普及した為に、現在は問題ありません。

ディスクの容量は片面1層当り25GB、転送レートは最大約54Mbpsと、ハイビジョン前提の高画質の為には有利な特性を持っています。
また、片面8層までの仕様が視野に入っているので、将来性にも期待できます。

BDの日本におけるリージョンコードはAで、北米などと同じになりますから、映画ソフトの販売がより早くなる可能性がある点もDVDより有利になるかもしれません。
機能面でも、DVDを遥かに超える、多彩で便利な使い方が想定されています。
採用される機能は映画のソフト次第ですが、より楽しめることは確かです。

現在は再生専用機が増えてきましたが、かなり高額の製品が中心です。
レコーダー機器が多くなって、価格もこなれてきたので、安価に抑えたい場合には、レコーダーを選ぶという選択肢もありそうです。
PS3がローコストな再生専用機とも言えます。
同価格帯の再生専用プレーヤーより高画質らしいので、お得です。

ディスプレイとの接続は、HDMI端子での接続が標準といえるでしょう。
他の接続方法では、せっかくの高画質が活かされませんから、応急的な使い方になります。


現時点では、ホームシアターの為の単体プレイヤーとしては、BDが主流になりつつあります。

しかし、単体のDVDプレイヤーはアップコンバートなど、本来のDVD規格より高画質の映像を楽しめるものも多いので、DVD再生にこだわる場合は専用のDVDプレイヤーを用意することも考えましょう。

DVDソフトの金額を比較するとBDソフトは2割ほど高価です。
プレイヤーにかかるコストも含めて、DVDでたくさんのソフトを買うべきか、少なめのBDソフトをじっくり楽しむか、によって選択が分かれそうです。
また、BDの将来性に期待して、当面はPS3で楽しむという選択方法もあります。
性能面や将来性を考えると、単体BDプレイヤーの製品バリエーションが広がることに期待です。


  ディスプレイとプロジェクターとプレイヤー選びの概要

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                                                     2009年2月20日更新

    

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