アンプの仕様の読み方1

--カタログ仕様の見方    やさしいホームシアターづくり--

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カタログ仕様の見方    やさしいホームシアターづくり


アンプの仕様の読み方1 音響関係
アンプ数サラウンド再生に必要なスピーカーに応じたチャンネル数だけアンプが必要となります。
スーパーウーハーに関してはスピーカーにアンプが内蔵してありますから、5.1chの場合は5つのアンプが必要です。
定格出力各チャンネル毎の、現実的に出力できるアンプのパワーの数値でW(ワット)で表します。
スピーカーの抵抗(オーム)が低くなると出力が大きくなる傾向があり、周波数が狭いほど数値が大きくなる傾向があります。
通常は6Ωか8Ωで、20Hzから20kHzの範囲で、歪率が0.5パーセント程度以下で出せる出力を表示します。
時に1kHzに限った出力を表示する場合や、スピーカーの抵抗が低い条件を表示する場合もあります。
また特記が無い限り、1chのみに音声を出した際の出力を表示しているので、複数のチャンネルを同時に使用する場合は、1ch当りの出力が下がります。
全チャンネルと表記がある場合は測定は1ch毎に行ない、全チャンネル同時と表記があって初めて全てのチャンネルを同時に数字の出力を確保できる事になります。
(オーディオ専用アンプの場合は、2ch同時の出力を表示することがほとんどなのですが、オーディオビジュアルアンプはチャンネル数が多いので、同時出力は表記しないことが多いのです。)
実用最大出力JEITAに準拠した出力測定法で測定したアンプのパワーの数値でW(ワット)で表します。
歪率をほとんど無視した、1chのみでの数字なので、定格出力の表記が有る場合は無視して構いません。
他に出力に関する表記がない場合は、かなり割り引いて数値を見る必要があります。
全高調波歪率定格出力時の音の波形の歪をパーセントで表します。
数値が低いほど優秀と言えますが、出力や周波数によっても変わってくるので、全周波数(20Hzから20kHz)で0.2パーセント以下なら問題はありません。
デジタルアンプでは、この数値がアナログアンプより悪い場合が多いようで、最高級アンプでも0.1パーセントを越えるものが少なくありません。
周波数特性1W程度の出力のときの、増幅できる周波数(Hz)の広さを表すスペックです。
出力が半分(−3dB)になるまでの周波数の広さを表します。
人間の耳は20Hzから20kHzまでと言われていますが、より範囲が広い方が実際に音を聞く場合は有利となります。
低い部分では10Hz程度、高い方では100kHz程度まで再生できれば十分です。
(低い方ではスピーカーで再生できる限界があり、高い方ではBDなどの最高の音響規格でも96kHzまでしか記録できません。)
SN比信号(Sシグナル)とノイズ(Nノイズ)の比を表したもので、対数表示のdBで表します。
IHF−Aと呼ばれる人間の耳の聞こえ易さを考慮したフィルターを通した後のノイズの大きさを表し、表記がdB(A)とされる場合もあります。
入力端子によって数値が変わり、ライン入力とアナログディスクのMMやMC入力では大きな違いがあります。
数値が大きいほうが優秀と言えますが、80dB程度あれば通常は気になりません。
(アナログディスク(MC)場合だと、高級なアンプでも75dB程度になる場合があります。)
通常のライン入力では、アナログアンプで100dB、デジタルアンプで90dBくらいが目安でしょうか。
スピーカー適応
インピーダンス
接続できるスピーカーのインピーダンス(Ω)を表します。
接続するスピーカーのインピーダンスが多少高い場合は、アンプの出力が少なくなるだけで悪影響は少ないのですが、低い場合はアンプの保護回路が頻繁に働く場合もあるので、注意が必要です。
日本製のスピーカーの場合は極端に低いものはありませんが、海外製のスピーカーには極端に低いスピーカーもあります。
また、一部の業務用スピーカーはインピーダンスが極端に高い製品も存在しますから、変わったスピーカーを使用する場合には しっかり確認を行ないましょう。
トーンコントロール周波数による音量の違いを補正する機能です。
低音の音量を調整するBASSと高音の音量を調整するREBLEがあり、まれに中音の音量を調整するMIDがあります。
大抵の場合10dB程度(1/3倍から3倍程度)の調整が可能で、変化させる周波数の巾はアンプによって変わります。
使用すると音質に若干の悪影響がありますから、基本的にはスピーカーや部屋でバランスを取るべきです。

アンプの仕様の読み方2 映像サラウンド関係
                                                     2009年2月19日更新

    

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