ホームシアター用語集

--やさしいホームシアターづくり--

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やさしいホームシアターづくり


ホームシアターに関するホームページや機器のカタログや取扱説明書には、ホームシアターに関するさまざまな専門用語が出てきます。
ここでは、そのような用語を解説しています。
  注 出来るだけ分かりやすい表現を優先して説明していますので、厳密には正確ではない表現も含まれています。

数字−アルファベット−ひらがな読み の順番に並べています。

カタログに掲載されている仕様を見る場合は カタログ仕様の見方 をご覧下さい。

ホームシアターに関連する内容を下記のリンク先でまとめています。
  映画を楽しむホームシアターとは
  シアターサウンドとハイファイサウンド
  新しいサラウンド方式とブルーレイディスク規格


3管式プロジェクター
光の3原色、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)をそれぞれのブラウン管を用いてスクリーンに投射するプロジェクター(投影機)のことです。
動画に強く映像の質はプロジェクターの中でもトップレベルですが、本体が大きく重い上にスクリーン上で3色を合わせる為に調整が難しいので、本格的なマニア向けのプロジェクターです。


3LCD式プロジェクター  3LCD式リアプロジェクションディスプレイ
光源(ランプ)から出た光を3原色のR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)に分離、3枚の液晶パネルそれぞれに3原色を割り当てたプロジェクターやリアプロジェクションディスプレイのことです。
1枚の液晶タイプより色の純度が高く、明るい映像となります。


AAC
正式名称はMPEG2 AACで、音声圧縮技術の一つで、他の方式より圧縮率が高く、5.1chのサラウンド再生が可能です。
地上デジタルハイビジョンやBSデジタルのサラウンド放送で使用されている方式です。


AVアンプ  マルチチャンネルアンプ
映像機器の入出力端子を装備し、サラウンド再生回路を内蔵したアンプのことです。
マルチチャンネルアンプやサラウンドアンプなどとも呼ばれます。
映像入力に関わらず映像出力を一種類にコンバートする機能を持ったものもあります。
パワーアンプ部分は、5.1ch再生する場合は5ch分のアンプが必要で、7.1ch再生する場合は7ch分のアンプが必要になります。
日本の製品にはサブウーハーのアンプが内蔵されていないことが多いので、海外製スピーカーと組合わせる場合にはサブウーハーにアンプが内蔵されていることを確認することが大切です。


B−CASカード
デジタル放送対応チューナーを搭載している機器に同封されている赤いカードのことです。
これを機器に挿入しないとデジタル放送の受信が出来ません。
各機器に個別の番号が登録されています。


bit
デジタルで扱う2進数の桁数のことです。
0と1の2つで数字(音や光の強さ)を表し、最大と最小の間を細かく段階的に分ける際の数として使用されます。
ですから、このbit数が多い方が、より細かい表現が可能になります。
8bitで256階調を表現、10bitで1,024階調を表現できます。


Blu−ray  BD
青紫色レーザー(波長405nm)を使用する高密度光ディスクの規格の一つです。
ハイビジョンのデジタル放送をそのまま記録できます。
DVDとは互換性が無いものの、HD DVDより記憶容量が大きいことが特徴です。
1面25GBの記憶容量で、データの転送レートは最大約54Mbpsと、HD DVDより画質面や記録時間の面では有利ですが、記録面の保護膜まで0.1mmしか無いので、ディスクの傷にはより注意が必要となります。
トラック間隔は0.32マイクロメートルで、映像圧縮形式はMPEG−2・MPEG−4AVC・VC−1を使用します。
プレイヤー機器やレコーダー機器としてはDVDも利用できるコンバーチブルタイプの製品がほとんどなので、DVDとの基本的な互換性には問題はありません。


BSデジタル放送
放送衛星を使ったデジタル放送のことで、NHKと民放とWOWOWの有料放送が行われています。


CATV
有線形式の放送サービスのことで、住んでいる地域のケーブルテレビ局と個別に契約することで放送を見ることが出来るようになります。
チャンネルの多さが特徴です。


CPRM
デジタル放送のコピーコントロールに採用されている暗号化方式のことです。
放送の複製を制限する為に利用されており、家庭で使用する場合でもコピーは制限されます。
録画や再生には、CPRMに対応している機器や記録ディスクが必要になります。
DVDディスクに記録する場合、放送を直接記録するかコピーするかムーブ(移動)することになります。
同じ番組を9回コピーした後では、コピーはできない点には注意が必要です。


CSデジタル放送(110度CSデジタル放送)
通信衛星を使った放送のことで、ほとんどが有料放送になります。
チャンネルが多く、期間で契約するチャンネルと番組別に料金を払うチャンネルがあります。


D/Aコンバーター  DAC
デジタル信号をアナログ信号に変換する装置のことです。
逆にアナログ信号をデジタル信号に変換する装置をA/Dコンバーター  ADCと呼びます。
この部分の性能がアナログ信号の質を決める大きな要素になるので重要なのです。


dB
ダイナミックレンジ(一番大きい音と一番小さい音とのレベル差)やSN比(一番大きい信号(S)とノイズ(N)とのレベル差)を表す単位で、デシベルと読みます。
二つの値の比較を対数で表したもので、数字を比較する場合に人間の感覚に近い感じ方の違いを表す数値になります。


D−ILA
日本ビクターが開発したD−ILA素子を使用した反射型液晶プロジェクターやリアプロジェクションのことです。
反射画素電極が液晶を透過した光を反射させる鏡となるので、光の利用効率が高くなります。
更に液晶画素間のグリット(格子)が小さく出来るので、透過型液晶より明るく鮮やかな画像となりますが、高価になってしまいます。


DLP
テキサス・インスツルメンツが開発した映像技術の総称ですが、一般にはこの技術を使用したプロジェクターやリアプロジェクションを指します。
DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれる半導体パネルに光をあて、反射した光を投影する形式になります。
パネルが1つで済む(3つ使った機器もあります)ので小型・軽量となり、長時間使用に強いという特徴があります。


DNR
映像に含まれるノイズをデジタル処理によって除去する機能のことです。
効果が高い反面、画像の輪郭が崩れたりする副作用もあるので、必要なときに使用するべきです。


DVD
デジタル信号化した映像と音声を記録・再生できる光ディスクのことです。
直径と厚さはCDと同じで、裏表両面を使うことが出来ます(市販ソフトではタイトル表記などデザイン上、片面使用がほとんどです)。
1面の容量は4.7GBで、片面に2層を記録することも出来、その場合の容量は8.5GBになります。
赤色レーザー(波長650nm)を使用し、トラック間隔は0.74マイクロメートルで保護膜は0.6mm、データの転送レートは最大約11Mbpsで、映像圧縮形式はMPEG−2を使用します。
市販のソフトはDVD−Videoと呼ばれ、読み込み専用のディスクの総称はDVD−ROMです。
記録できるディスクは、1回だけ書き込みが出来るDVD−RやDVD+R、書き換えが出来るDVD−RWやDVD+RWやDVD−RAMがあります。
また、2層ディスクで1回だけ書き込みできるDVD−R DLやDVD+R DLもあります。
この中には、機器によっては互換性が無いものもあるので注意が必要です。
この中で最も普及している記録ディスクはDVD−RとDVD−RWなので、通常は、この2種類のディスクの使用が便利と言えます。


DVDオーディオ
音楽専用のDVDのことで、記憶容量の大きさを利用した高音質の記録が出来ることが特徴です。
CDの44.1kHz/16bitステレオ音声の固定仕様に対し、最高で192kHz/24bitのステレオ音声又は96kHz/24bitで6チャンネルの記録が出来ます。


D端子
光の三原色である赤・青・緑をそれぞれのケーブル(計3本)で伝達するコンポーネント信号を一本にまとめた接続端子のことです。
映像の質によりD1端子からD5端子まで規格化されています。(上位互換です)
  D1端子:水平解像度525本(有効480本)のインターレース
  D2端子:水平解像度525本(有効480本)のプログレッシブ(ノンインターレース)とD1対応
  D3端子:水平解像度1125本(有効1080本)のインターレースとD2対応
  D4端子:水平解像度750本(有効720本)のプログレッシブとD3対応
  D5端子:水平解像度1125本(有効1080本)のプログレッシブとD4対応
フルスペックハイビジョンの水平解像度1080本のインターレース画像に対応するにはD3端子以上が必要となります。


HDDレコーダー
パソコンに搭載されているハードディスクドライブを内蔵し、そのハードディスクにデジタル映像を記録するレコーダーのことです。
ハイビジョン放送をそのまま記録できるのが特徴で、DVDレコーダーやビデオデッキやテレビ等と一体になった製品がほとんどです。


HD DVD
青紫色レーザーを使用する高密度光ディスクの規格の一つです。
ハイビジョンのデジタル放送をそのまま記録できます。
DVDとの互換性が高いものの、Blu−rayより記憶容量が小さいことが弱点です。
1面15GBの記憶容量で、データの転送レートは最大約36Mbpsと、DVDとの互換性を重視しているので容量面では不利ですが、ハイビジョン放送の記録には十分の性能を持っています、
トラック間隔は0.4マイクロメートルで、映像圧縮形式はMPEG−2・MPEG−4AVC・VC−1を使用します。
記録面の保護膜まではDVDと同じ0.6mmなので、片面2層ディスクで1面をDVDで記録、あと1面をHD DVDで記録することも可能です。
プレイヤー機器やレコーダー機器としては、当然、DVDの使用も可能です。
なかなか優れた規格でしたが、既に、過去の規格となってしまいました。


HDMI
デジタル信号で映像と音声を1本のケーブルで伝達する規格のことです。
著作権保護機構(HDCP)付の映像も伝達できます。
パソコンで利用されるDVI機器との互換性もありますが、誤作動などの可能性があるので専用の端子を使用するべきです。
いくつかバージョンがあり、現在の最新はVer.1.3aです。
Ver1.2は最大解像度1080p(WUXGA)で色深度は24bitを利用できます。
Ver1.3は最大解像度1440p(WQXGA)で色深度は24/30/36/48bitでXVYCC(次世代の色空間規格)とドルビーTrueHDやdts−HD MasterAudioを利用できます。
Ver.1.3は現在の標準的な規格で、Ver1.3aは映像面で若干拡張された規格です。
現状ではVer1.3a規格対応の製品が多くなり、ホームシアター機器としては標準規格という状態となっています。


i−LINK  IEEE1394
パソコンやAV機器(主にビデオカメラ)で利用されるデータ転送の規格です。
IEEE1394が正式名称ですが、愛称としてのi−LINKとして表現される場合が多くなっています。
使用する機器の組み合わせによっては、データ転送だけでなく連動した操作も可能です。


MPEG
動画圧縮技術の規格を決める団体の名称です。
圧縮形式としては、それに数字やアルファベットを追加して表現します。
DVDにはMPEG2が使用され、ハイビジョンの高い圧縮のためにMPEG4AVCが使用されています。


PPV
ペイ・パー・ビューと呼ばれる有料放送のシステムのことです。
映画やスポーツなどの有料放送に対して、映画一本やスポーツ一試合などの番組単位で料金を支払うシステムのことです。


RGB
光の三原色であるレッド(R)グリーン(G)ブルー(B)を表す言葉です。
映像機器は、この3色を組み合わせることで、さまざまな色を表現しています。


THX
ルーカスフィルムによって開発された映画館用の音響システムのことです。
専用のアンプやデコーダーやスピーカーを使用し、規格を満たした映画館にTHXの認証マークが与えられます。
これを家庭用の規格にしたのがホームTHXです。


Y/C分離
映像を輝度信号と色信号に分離することです。
輝度と色を一緒に処理すると相互干渉して画質が悪くなるので、一旦分離して輝度信号と色信号のそれぞれを別々に信号処理することで画質の劣化を抑える方式です。

                                                     2009年2月20日更新

    

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