ディスプレイ関係の最新技術 2009年春

--最新技術の良いところ 悪いところ    やさしいホームシアターづくり--

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最新技術の良いところ 悪いところ    やさしいホームシアターづくり


ここでは、ディスプレイ関係の最新技術を見ていきましょう。


LEDバックライト
(RGB LEDトリルミナス、エッジライトLEDなど)
液晶テレビのバックライトの光源をLEDにしたテレビのことです。
RGBの光を自由に設定できるので、発色性が向上します。
さらに光源がコンパクトになるので薄型化にも効果があります。

LEDの3色を混ぜた光なので、各LEDの寿命に差が大きいと、長い間使っている間に色合いが大きく変わってしまう可能性があります。
またLEDはデータほどには演色性が良くないという意見もあるので、クオリティーを追求する場合にはLEDの選択とカラーバランスが重要となります。


HCFL(熱陰極管)バックライトと人感センサー
HCFLは、従来のCCFL(冷陰極管)バックライトよりも多光量、高発光効率、低消費電力が可能です。
人感センサーが人の動きによる温度変化を感知し、テレビの前から人が離れれば消画状態になる機能です。
共に消費電力を低くできる点がポイントで、省エネルギーに効果の高いテレビとなります。

ただホームシアターとしての映像のクオリティーを考えると、弱点にもなりえます。
センサーが働いているだけでも、映像や音質に対する悪影響の恐れがあるのです。


エリアコントロール
液晶パネル裏面に設置したLEDを、映像信号にあわせて制御する技術のことです。
画面を幾つかのエリアに分けて、そのエリアごとにバックライトの制御を行います。
LEDの反応の速さがあって初めて可能な技術といえるのです。

エリアを細かく分けて正確にコントロールすれば、メリハリのある映像を得ることができます。
またコントロール次第では、残像感を減らすことにも効果があります。
データ上、コントラストが飛躍的に向上しますが、エリアごとに違和感を感じる可能性もあります。


240Hz駆動
(モーションフロー240コマ)
オリジナルの毎秒60コマの映像から240コマの映像に変換して表示する技術です。
液晶の欠点である残像感を減らすために、120コマよりさらに倍にしたところがポイントです。

動きのある映像を滑らかにする効果は高くなります。
とはいえ、1枚のオリジナル映像から3枚の映像を作り出す必要があるので、処理が大変ですし、作った映像を見せているだけとも言えるのです。
さらに液晶自体の反応速度に無理をさせているはずなので、動きのあるシーンでの色の濁りが発生する可能性もあります。
個人的には、ちょっとやりすぎという印象が強い技術です。


ネオプラズマディスプレイ
NwoPDPはパナソニックのプラズマディスプレイ技術で、パネル自体は日立の新型テレビも共通です。
新しい構造と新しい材料と新しいプロセスの組み合わせで、高い発光効率と薄型・高画質・省エネルギーを実現したプラズマパネルとなっています。

黒色の表現力が高まり、動画解像度も1080本に向上しています。
パネルが数社共通の生産となったおかげで技術も集約されたのか、かなりの性能アップとなっています。
基本的にはすべてが良いところとなりましたが、逆に日本には このパネル以外にライバルが居なくなってしまったところが、今後の発展を考えるとマイナス部分といえるのかもしれません。

                                                     2009年6月26日作成

    

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