全般的な最新技術 2012年春

--最新技術の良いところ 悪いところ    やさしいホームシアターづくり--

タイトル画像

最新技術の良いところ 悪いところ    やさしいホームシアターづくり


ここでは、全般的な最新技術を見ていきましょう。


4K解像度・4Kテレビ
現在のフルスペックハイビジョンテレビの画素数は、横1920×縦1080の合計207万3600ですが、その4倍の横3840×縦2160で合計829万4400の画素数を備えることを意味します。
フルスペックハイビジョンの4倍の画素数となるので、4Kと呼ばれます。

4Kの画素数を持つテレビが4Kテレビと呼ばれ、そのほかでも4Kプロジェクターなどが既に製品化されています。
デジタルシネマの標準規格における4Kは、横4096×縦2160となります。
ちなみにNHKが開発中のスーパーハイビジョンは、横7680×縦4320とさらに高い解像度を持ちます。

現在では4kの解像度を実現できるのは、ハイビジョンの映像をアップコンバートして見るだけです。
ソフトや放送などはまだまだ先の話なので、4k機器の性能をフルに活用できないところが弱点ともいえるでしょう。
また4kが一般的に普及するのかという点でも、レンタルにおけるDVDがBDを未だに上回る現状をみると微妙なところかもしれません。


赤色レーザー光源+シアン色LED
液晶テレビの画面は、光の3原色である赤・青・緑の組み合わせで色を再現しています。
これまでの液晶テレビのバックライトは、青色LEDと黄色LEDの組み合わせだったりして、赤色の再現性が弱点となっていました。
そこで赤の光源として赤色レーザー光源を採用、青と緑の光がはっきり出るシアン色LEDと組み合わせることで、鮮やかなカラーを再現しています。

基本的には優れた技術ですが、レーザーとLEDの組み合わせという点が微妙なところかもしれません。
素直にLEDで3色としたほうが、画質の点では有利な気がします。


ドルビーTrueHDアドバンスド96k
従来のBDの音声は、48kでサンプリングされて製作されることがほとんどでした。
映画作成の時点から48kで作成していて、原理的には約22kHzの高音まで再生が可能です。
ただそれより高い音を急激にカットする必要があるために、人の聞こえる高音の上限である20kHzに近い音も劣化させていたのです。

そこで48Kサンプリングで作成されている映画の音声を、96kサンプリングにアップサンプリング(変換)してBDの音声として記録することで、より自然な音を再現するのがドルビーTrueHDアドバンスド96kです。
ドルビーTrueHDアドバンスド96kで記録されたBDソフトには、新しいロゴが入るので区別できます。

こちらも注目すべき技術ですが、アップサンプリングなので完全オリジナルとはいきません。
また、音楽用CDに対して高価なスーパーオーディオCDなどはほとんど売れない状態です。
そこでBDソフトの価格が従来と変わらないことが、より一般的に使われるための条件となりそうです。

                                                     2012年7月21日作成

    

最新技術の良いところ 悪いところ

やさしいホームシアターづくりtop シアタールームのつくり方 アクセサリーの種類と使いこなし
ホームシアター用語集 映像機器を知る 音響機器を知る

 

copyright 2012-2016 kazu All Rights Reserved